赤松分収造林地整備-2011年度社員ボランティア-
平成23年4月23日(土)、群馬県みなかみ町にある赤松分収造林にて、(株)和漢薬研究所及び カポニー産業(株)社員27名によるボランティア作業を行ないましたのでご報告致します。 弊社では、松寿仙の原料である純系赤松葉を確保し続けるために、林野庁と「赤松分収造林契約」を結び、毎年整備を行っております。 本年度は次の通り作業を行いました。
整備計画1:ハチ退治用ワナの仕掛け 既に仕掛けてあるワナを清掃し、甘味飲料を交換しました。使えなくなってしまったワナは回収し、新しいものと交換しました。
整備計画2:赤松立木の枯れ枝切り落とし 及び 森林内整備 社員によるボランティアでは、今年度初めて刈り払い機を使用した下草刈を実施しました(刈払機取扱い作業者8名限定)。作業の中心は赤松の下枝で枯れこんでいる枝の切り落とし作業と、絡み付いているつる性植物は根元及び眼の高さの位置で切りました。
その他:森林内を歩いて、ゴミを見つけたら集めて持ち帰りました。
現在の森林の状態 作業終了時、看板周辺は非常にきれいに整備が完了しました。 4月下旬とはいえ、寒い日が続いていて植物の芽吹きも遅れていました。今後、間伐を行いながらアカマツ葉採集を行なう際は、灌木が芽吹く前に刈り払っておく必要があります。前回間伐して、日が差し込んでいる場所は灌木が生い茂って歩くにも支障がありました。
≪参加した社員の感想文≫
4月23日(土)、みなかみ町の赤松分収造林地にてボランティア活動が行われました。前日まで雨が降っており、また天気予報は大雨の予報が出ていたので当日の天候が心配されましたが、なんとかもちこたえ決行することになりました。しかし、前日に降った雨の影響で足場がとても悪く、注意しながら仕事を進めることになりました。 具体的な作業内容は、アカマツの枯れ枝打ち、蔓きり、ハチ罠仕掛け、下草刈りで班ごとに場所を分担して行いました。私はアカマツに絡まった蔓の除去作業を主に行いましたが、幹に根が張っているものや幹にくいこんでいるものなど様々な状態を見ることが出来ました。登山道から一歩入ったところの状態はさらに大変なもので、アカマツ以外の植物が蔓延り作業もしにくく、アカマツの成長を妨げているようにも見えました。アカマツは山の中、自然の中でなら放っておいてもすくすくと育っていくと考えていました。しかし、実際に作業を行い林の中を観察してみると、手入れの差は歴然であり、整備の重要性を感じることができました。また、ゴミもいくらか落ちており、登山者のマナーの悪さに憤りを覚えるとともに、なぜこのようなことをするのかと悲しくなりました。作業時間は3時間程度でしたが、集中して作業を行っていたため、あっという間に時間が過ぎていきました。そして、終了後はどっと疲労感に襲われてしまいました。 赤松分収造林地のアカマツは、将来松寿仙の原料として採取し利用するという目的があり、その目的を達成するには行き届いた整備とその状態を維持する努力が必要だということを、このボランティア活動を通じ改めて知ることができました。来年度のボランティアにも是非参加したいと思います。ありがとうございました。