工場だより

　弊社発行の健康情報誌「主治医」に掲載されている「和漢薬研究所だより」をお届けします。
　今月は、松の効用の記事です。

　松の木は、古来日本や中国で愛されてきました。常緑樹で枯れることのないその美しい様子から、長寿の縁起物として観賞用にされているほか、戦時下には非常食用、照明用(松明(たいまつ)・松脂) として、また今でも海岸地域での防風・防波用、薬用などに使われ、長年人々の生活に欠かせない存在となっています。　

　特に薬用に関しては、中国・明時代の書物『本草綱目』にも「無毒で長期服用が可能。毛髪が生え、五臓の働きを良くし、身体を軽くし、元気を益し、不老長寿の作用がある」と書かれており、自然薬・松寿仙はこの部分に着目し、アカマツ葉の有効成分を抽出して作られています。松寿仙に使用するアカマツ葉は日本国内の高地で育ったものを使用しており、また今後の松くい虫の影響による原料確保困難な状況を想定して、弊社圃場でも栽培に取り組んでいます。

　昔から多くの方々の健康維持に役立っている松のめぐみに感謝をし、自然薬・松寿仙づくりに邁進していきます。