和漢薬研究所だより 2022年1月
弊社発行の健康情報誌「主治医」に掲載されている「和漢薬研究所だより」をお届けします。
今月は、「大洞(だいどう)赤城神社」の記事です。
群馬の名山のひとつで、日本百名山にも選定されている赤城山。山頂部・大沼のほとりには、赤城大明神を主に御祭神とした大洞赤城神社が鎮座しています。工場から北へ16kmほどの位置にあり、関東を中心に300 社ほどある赤城神社の本宮二社のひとつです。
創建年代は不詳ですが、歴史書には平安時代初期の大同元年(806)、大沼の湖畔に遷宮したとの記載があり、「大洞」の名はこの年号に由来しています。
江戸時代には、この赤城神社が廐橋城(前橋城)の北東に位置するため、鬼門鎮護を司る社として藩主酒井氏が厚く信仰し、日光東照宮から大権現・徳川家康の分霊を勧請合祀しています。
一度は落雷で社殿が消失しましたが徳川家光の命によって再建され、300 年後の昭和45 年(1970)に現在の小鳥ヶ島に遷座し、平成18 年(2006)、大洞御遷宮千二百年祭を機に大修復が行われ今に至ります。
大沼周辺は自然に恵まれており、四季折々の表情が楽しめます。初夏はレンゲツツジ、秋は紅葉、冬は雪景色を楽しみに、たくさんの方が赤城工場横の道路を車で上がっていきます。コロナ禍が収束した際には、是非一度訪れてみてください。