和漢薬研究所だより 2020年5月
弊社発行の健康情報誌「主治医」に掲載されている「和漢薬研究所だより」をお届けします。
今月は、五徳山 水澤観世音のご紹介です。
群馬には、「上毛三山」と呼ばれる山があります。伊香保温泉がある“榛名山”、日本三大奇勝で知られる“妙義山”、富士山に次ぎ日本で2番目に裾野が長い“赤城山”(松寿仙のふるさと)です。
今回ご紹介する五徳山 水澤観世音は榛名山の麓に位置し、今から千三百年前に推古天皇・持統天皇の勅願によって高僧 恵灌僧正により開基された歴史あるお寺で、ご本尊は国司 高野辺家成の三女・伊香保姫のご持仏と伝わる十一面千手観世音菩薩です。
諸説ありますが、赤城山に古くから伝わる伝説によると、継母に追われて榛名山に逃れた伊香保姫は、榛名湖の龍神によって榛名明神となり、姉君の赤城姫は赤城大沼へ逃れ、大沼の龍神の跡を継いで赤城明神に転生し、赤城神社の御祭神となったといわれています。
水澤観世音は、坂東三十三観音霊場の第十六番札所にあたり、現存の本堂・六角堂・仁王門は江戸時代の元禄年間に建立され、その荘厳なたたずまいを今に伝えています。また現在釈迦堂にて、平成初期に大規模保存修理された仁王尊像・釈迦三尊像や円空仏、本坊 ご本尊の十一面観世音菩薩像を特別無料拝観中です。 工場から西に20kmに位置し、榛名山や伊香保温泉にも近いので、機会があれば是非訪れてみてください。
☆和漢薬研究所赤城工場でも、社有車の交通安全祈願を水澤観世音でお願いしております。